リカール(デジタルカール)

 最近「リカール」というデジタルカールが話題になっています。ネーミングが違うだけでデジタルパーマの一種かと思われがちなのですが、デジタルパーマとも違う全く新しいタイプのカーリングシステムだというのです。

リカールの特徴

 リカールを扱う美容院によると、リカールには次のような素晴らしい特徴があるそうです。

  1. トリートメントでウェーブを作るため、髪にダメージがない
  2. よって、かけ続けるほどに髪が健康な状態になる
  3. 縮毛矯正・カラーリングした髪にもかけられる
  4. かけたての違和感がなく、ソフトで自然な仕上がり
  5. サイクルを気にせずにスタイルチェンジができる
  6. 施術時間が短い(従来のパーマの半分程度)

 なんと言っても魅力的なのは、「髪にダメージがない」「かけ続けるほどに髪が健康になる」という点ではないでしょうか。

 実は私もこのメリットに惹かれて、この1年半くらいのあいだにリカールを3回ほどかけ続けていますが、確かに髪へのダメージは少ないような気がしています。

 あいまいな表現になるのは、継続してカラーリング(髪にとって悪い要素)やトリートメント(髪にとって良い要素)もしているので、純粋にリカールだけの髪への影響を知ることが出来ないためです。

  それでも、リカール施術後は髪がしっとりと潤ってハリとツヤが出たように感じますし、通常のパーマのように1ヶ月後には髪が乾燥してキシむということもありません。

 第一、同じようなペースで通常のパーマをかけ続けたとしたら、私の細いくせ毛ではとても耐えられないはずです。「ダメージレス」という美容院の言葉を鵜呑みにはしていませんが、リカールをかけるようになって、髪のコンディションが良い状態が続いていることは間違いありません。

リカールとデジタルパーマの違い

 ではリカールとデジタルパーマとは、どこがどう違うのでしょうか。

  一つには、リカールが「パーマ剤を使わずトリートメント(化粧品)でウェーブを作る」ことが挙げられます。リカールの最大の宣伝ポイントでもあり、画期的でいかにも髪に良いように思われますが、これについては誤解を招きかねない部分があります

  本来、髪にウェーブを作るしくみとして還元剤(第1剤)は必要不可欠です。リカールでも還元作用のある薬剤を使用しているのですが、これが規制緩和等により化粧品に分類されているため、「パーマ剤を使用しない」「リカールはパーマではない」という宣伝方法が可能になっているのです。

  ですが、リカールではこの還元剤に工夫を加え、髪に優しい成分でウェーブを作るしくみになっていることも事実です。具体的には、リカールにはアルカリ剤が配合されていません。

 還元剤に通常含まれるアルカリ剤は、髪を軟化・膨潤させ還元剤の還元力を高める働きをします。ですが、一方でパーマ後も髪内部に残留し髪を傷める原因ともなっている物質です。

 リカールでは、このアルカリ剤を配合せず、毛髪を構成するアミノ酸の一種であるリジン(リシン)を主成分とすることで、弱アルカリ・低潤膨を実現しているのです。

 しかもリジンは髪内部にアミノ酸としてとどまり、毛髪タンパク質の補修・補強を行うことができるため、髪を補修しながら「トリートメントでカーリングできる」というわけです。

  もう一つ、リカールがデジタルパーマと違うのは「低い施術温度のため髪を傷めない」という点です。デジタルパーマ同様、リカールも温度調節可能なヒートロッドを使って髪にウェーブを定着させます。

 ですが、デジタルパーマの施術温度が一般的に70度から120度であるのに対して、リカールは40度から50度という低温で施術します。毛髪のタンパク質に過度な変性を起こさせないため、髪がダメージを受けるリスクも低いというわけです。(機械としては50度を超える温度設定も可能なので、低温で施術してもらうことが前提の話ですが。)

くせ毛とリカール

 ダメージを受けやすいくせ毛には、今のところデジタルパーマよりもリカールのほうが適している・・・というのが私の判断です。(個々人により違います。)

 たんぱく質や保湿成分が失われやすく、傷んで乾燥することでくせがひどくなるというくせ毛の構造を考えても、リカールによってヘアスタイルをデザインしながらタンパク質を補給できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

  問題は、リカールで希望するヘアスタイルが実現するかどうかです。私の場合は、髪の中間から毛先に縦方向のゆるやかなカールをつけたいと思っていました。

 しかし、リカールの施術に使ったロットは小さめのもので、仕上がりはカールというよりもパーマに近い感じでした。本当はもっと大きなカールをイメージしていたのですが、やはりベースのくせがあるので小さなロッドを使う必要があったそうです。

 ですが、このパーマの部分を指に巻きつけながらドライヤーで乾かすと、細めのアイロンで縦巻きにしたような弾力あるカールが出来上がるのです。

 巻きつける回数を減らしたり、手ぐしで伸ばすように乾かすことで、カールの大きさはある程度調整できるので、結果としてとても満足しています。

 以前はまずブローで髪のくせを伸ばした後、アイロンを使ってカールを作っていたのですが、リカールのおかげで簡単にスタイリングが完成するようになり嬉しい限りです。

  ただ、くせ毛の状態は人によって本当に千差万別です。

 軽いうねり程度のくせ毛ならば、もっと大きなカールが作れるかもしれませんし、リカールと同時に縮毛矯正が必要なほど強いくせ毛ならば、結局はそちらのダメージを考慮しなければなりません。コンディションの悪いくせ毛の場合は、初回では望むような結果にならない可能性もあります。

  リカールはまだまだ新しい技術ですから、美容院・美容師の側にもくせ毛に施術する場合のデータの蓄積は少ないのではないでしょうか。

 私の個人的な意見としては、最初にしっかりとカウンセリングして最善を尽くしてくれる美容院・美容師ならば、リカールはくせ毛にとってチャレンジしてみる価値があると思います。

[スポンサードリンク]