ヘアカラーについて

 くせ毛にとってカラーリングは、特に施術を迷うメニューです。くせ毛の改善に直接関係ないうえに、ヘアカラーは髪を傷めるというイメージがあるからです。

 特に縮毛矯正やパーマを繰り返している場合は、髪へのダメージを考えてカラーリングの回数を減らしたり、カラーリングそのものを諦めている人も多いのではないでしょうか。

  もちろん髪の色は個人の好みもありますし、カラーリングしないで済むならそれに越したことはありません。ですが、希望するヘアスタイルや雰囲気のためには、髪の色が重要なポイントになることも事実です。

 諦めない方向で、くせ毛の視点からカラーリングを考えてみました。

ヘアカラーのしくみと髪のダメージ

  現在多くの美容院で扱われているヘアカラーメニューは、「ヘアカラー」「ヘアダイ」などと呼ばれる酸化染毛剤を使ったものと、「ヘアマニキュア」「酸性カラー」などと呼ばれる酸性染毛剤を使ったものとに大別できます。

 両者の違いは、染料を毛髪内部まで浸透させるか否かというカラーリング方法の違いにあります。

  「ヘアカラー」「ヘアダイ」による染毛のしくみは、毛髪内のメラニン色素を酸化分解して髪色を明るくする(脱色)と同時に、低分子の染料が毛髪内部まで浸透し重合・高分子化して発色するというものです。

 そのため髪の明度を上げることができ、カラーの発色や持ちが良いというメリットがあります。

 その反面、染毛剤に配合されているアルカリ剤が髪内部に残留してたんぱく質の流出を促進する危険もあるなど、一般的にくせ毛にとってはダメージの大きなカラーリング方法だと言えます。

  これに対して「ヘアマニキュア」「酸性カラー」による染毛は、分子径の大きな染料が髪内部まで浸透せず、髪表面の浅いところにイオン結合することで着色します。

 髪の脱色を伴わないため髪色を明るくすることが出来ず、カラーの発色も控えめであることが特徴です。色持ちも1ヶ月程度と短く、髪色を保つためには頻繁な施術が必要になってきます。

 ですが、そのぶん髪へのダメージは軽く、美容院で「カラーはしたいけれど、どうしても髪を傷めたくない」と相談すると、こちらを勧められることも多いでしょう。ツヤのないくせ毛にとっては、カラーリングしながら髪表面をコートして手触りを良くしてくれるという嬉しい効果も得られます。

 以上のことから、くせ毛のカラーリングには、ダメージの少ない「ヘアマニキュア」や「酸性カラー」のほうが向いていると言えるでしょう。

 ですが、私は髪へのダメージを覚悟しながら「ヘアカラー」を選択しています。その理由は、やはり発色の良さです。

 控えめな落ち着いた髪色が好みなので暗めの栗色にしていますが、ヘアマニキュアでは本来の髪色(黒)が邪魔してやはり思うような発色にはなりません。細くて傷みやすいくせ毛を気にしながらも、結局はスタイル作りのほうを優先させています。

私のカラーリング対策

  そこで、せめてものくせ毛対策として、私は次のような点に注意してカラーリングしています。

  1. カラーとトリートメントは必ずセットで行う
  2. カラー全体の退色が気になるまでは、根元のみのリタッチにとどめる
  3. リタッチの間隔を開けられるよう、根元のトーンはやや暗めにしてもらう
  4. 季節によって色のトーンは調整しても、カラーそのものは大きく変えない

 これらは全て、私の細いくせ毛の状態を把握してくれている美容師と相談し、工夫してもらっていることです。

 「なるべく髪に優しいカラーリングにしましょう」というスタンスで、その都度、私の髪の状態を見ながら施術してもらっています。

 さらに、ヘアカラー後の自宅でのセルフケアとして、カラー剤による残留アルカリを取り除くスペシャルケアを行うなどの努力も欠かしません。そうやってカラーリングを諦めず、ヘアスタイルを楽しむことも、くせ毛と上手く付き合うためのコツだと考えています。

  もちろん、くせ毛の状態は人によって様々ですから、私のカラーリングに対する考え方が全てのくせ毛に当てはまるわけではありません。

 カラーをしないで済むなら、もしくはヘアマニキュアに止めることが出来るなら、そのほうが髪の健康にとっては何倍も良いはずです。

 最近ではヘアカラーによる髪のダメージに悩む人が増えていることから、髪に優しいカラーリングメニューを充実させた美容院も増えてきています。

 いずれにしても、くせ毛の場合は特に、何の努力も無しにただ漠然とカラーリングを繰り返すことだけは避けるべきではないでしょうか。

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